つきをかる

お絵かき好きの医学生 月乃子 が日々を徒然と語る。

自分はどうしてここにいるのか

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 いつもではないですが,ぼーっとしていて気がつくと考えています。ここ,というのは医学部のことです。未だに答えが見つかりません。

 写真は落書き。

 私には姉と妹がいます。つまり3姉妹。私はその2番目,次女に当たります。3人兄弟で2番目!という人にはわかってもらえるかと思うのですが,とにかく親から構われません。構ってもらった!という明確な記憶がないだけで実はちゃんと気にかけてもらってはいたのだと思いたいところですね。思い出す記憶では,母は姉と妹の名前を呼んでばかりですが。逆に言えばのびのび何をやっても文句も言われなかったので気は楽でした。ほっといてもしかっりやるから何も言わなかったと母に言われてそうなんだぐらいにしか思わなかったので,別にここは私にとって大切なことではないですが考えてしまうものは考えてしまう。

 それでここで何が言いたいのかというと,私は姉に引っ張られていると言うことです。(話が飛んだ!)引っ張られているというのは,こっちにおいでとかそういう意味ではなくて姉が進む方向に私もなんとなく駒を進めている,まねをしていると言うことです。思えば小さい頃からそうでした。その当時の写真を見るとわかりますが,姉と同じポーズで写っているものが何枚もあります。小学生の夏休み,姉がやっていたから私も自由研究を頑張っていました。(頑張っていた理由としては他に私の父が理科系の教員であることもありました。)姉は良い賞を取ってきます。優秀賞,知事賞など。替わって私は毎年入選でした。それでも私は姉と同じレベルだと思っていました。でも,何事も姉の二番煎じでした。今思えば私の思考力が足りなくて,実験データを十分に考察できていなかっただけでもっとやれば,題材は良いものばかりでしたから良い賞も取れていたことでしょう。そしてあるとき姉に手をかけていてくれた理科の先生に廊下を歩いていた時にすれ違いざまにいわれたのです。「あなた,姉と同じようにいくと思ったら大間違いよ。」と。そのときの私(当時4年生)にはよくわからない言葉でしたが,少し大きくなって中学に上がる前に理解しました。あれは「私が姉と同じことをやったら自分も同じような結果を出せて,うまくいけばそれを凌駕できるのではないか」と思っているあなたは間違っているという指摘だったのです。多分。そのとき何かがはずれた気がしました。そしてその先生の言葉がずっと私の頭から,その場面が・・・離れません。

 大学受験の時の志望を決めるときも,最終的には,結局は,姉の影響でした。はじめは美術系かな~そうじゃなかったら薬学かな~農学も面白そうだな~と思っていました。高1のあるときの面談で先生に「志望は決まってないのか?じゃあおまえの成績だとひとまず医学部でも目指しておけ。そう書いておくぞ。」といわれました。そのときの私に医学部なんてさらさら行く気なんてありませんでした。だって姉と同じ道に進みたくなかった。もう,あの先生に指摘されたことをこれ以上実体験したくない。それに医師になりたいだなんて一度も思ったことがなかったのですから。むしろ命を取り扱うというデリケートな職業である医師になぜなりたいと思うのか?そう思っていました。なのになぜ今私は医学部で医学を学んでいるのか。この矛盾が今でも時々思い出されて私を苦しめます。

 なぜ,私は医学部に駒を進めることにしたのか。志望をどこにするのか3年生まで悩んでいました。まわりから見たら私は医学部,と思われていたようで,そんなに悩んでは見えなかったと思います。先生に言われたからひとまず成績はキープしようと努力し,そのときの暫定志望は地元の医学部で,3年間成績はよかったです。高1の時,親から「おまえは姉より頭が良いからな。成績もあいつより良いぞ。」と言われたときはなんだか嬉しいけど何とも言えない気持ちになったのを覚えています。おかしな話ですが,母に懇願されて3年から塾に通い始め,そこの自習室で勉強中に姉から1通のメールが届きました。要約すると「薬学部,農学部・・・どれも良いけどそこで学べることを統合的かつ深く学べるのは医学部だ。研究をしたいと思うのなら,今の時代では医学部にいっておいた方が良い。」といったことが書かれていました。そのメールで暫定から決定に変化しました。あの姉がそこまで,わざわざメール(もの凄い長文)を送ってくるのだから,さぞかし学べることが楽しいのだと思ったから。だから,今周りにいる友人達と比べると志望理由はかなりおかしいんだろうな,と思っています。別に人の命を助けたいとかそういう大仰な理由ではなかったから。ここまで育ったし,折角働くのであれば人の役に立ちたいとは思っていたし,それがただ医師という形でということになるだけ。

 ただ先にも述べましたが,時々苦しんでいます。私みたいな動機で果たして医師としてやっていけるのか,と思い悩んでいます。でも医学部での学びはとても楽しいものです。試験のためには暗記が必須なのでその点はとてもいやですけれど,自分の身体について知ることができます。そして,疾患がなぜ生じてくるのか,原因に立ち戻って知ることができます。もちろん解明されていないものも沢山ありますが,あと何十年かしたら解明されることも多いと思うしそれをしれるのが楽しみです。興味のあるものがあれば研究したいくらい笑

 というか,こんなことを考えてるって大丈夫なのかな,私。みんなどんなモチベーションで医師として働くと考えてるんだろ・・・なんだろ・・・

 

 医師という肩書きをえる(無事に国試に受かれば)まで,あと3年しかないという事実。それまでに(研修医の間にでも)私がどういう医師になりたいのかをはっきり持つことができれば,こんな悩みは吹っ飛ぶんだろう。

 長くなりすぎた。これくらいでやめておこう。